2025年7月 活動報告

いよいよ夏本番。舞う方も、見る方も、暑さ対策は万全に…

7月の活動報告です!

結婚披露宴出演

7月5日、吉福社中鹿児島支部より、とあるご夫婦の結婚披露宴にお呼びいただきました。

会場は島津氏の別邸跡地につくられた歴史ある式場「島津重富荘」。

新婦こだわりの演出の要として、オカメひょっとこを引き連れた島津の白狐がお二人の門出を寿ぎました。


大甕神社 甕星祭

7月7日、茨城県日立市に鎮座する大甕神社の七夕祭「甕星祭」にて、毎年恒例の神楽「香々背男」を奉納いたしました。

祭礼の主役である星の神・甕星香々背男(カガセオ)は、日本神話にで唯一悪神と言及されるまつろわぬ神。

天津神に従わず、戦神として名高い鹿島・香取の二柱までも退けますが、織物の神である武葉槌神(タケハヅチ)に討伐されます。

常陸国を舞台とした両神の戦いは、あまり知られていませんがとても魅力的なエピソードです。

吉福社中では、鬼のような恐ろしい姿のカガセオがタケハヅチとの戦いを経て、大甕の地に繁栄をもたらす善神として蘇る…という演目に仕立てています。

全国的にも珍しい星神カガセオの祭礼には遠くから訪れるファンも多く、今年も多くの方が参列されました。


日置市稲荷神社 六月灯

7月19日、鹿児島県日置市に鎮座する稲荷神社の六月灯にて、島津の白狐舞を奉納いたしました。

こちらは鹿児島最古の稲荷神社で、島津家の稲荷信仰の発祥の地とされています。

地元の方々が集まる六月灯の賑わいに合わせ、主役の白狐がお獅子やオカメとじゃれあう里神楽らしいコミカルなやり取りののち、邪気を祓う島津の白狐舞をしっかりと納めさせていただきました。

奉納前には狐面・オカメ面・獅子頭を御神前にて祓い清めていただき、御祭神のご加護を感じながら舞うことができました。

隼人塚 隼人神楽奉納

7月21日、鹿児島県隼人市の史跡「隼人塚」に隼人神楽を奉納いたしました。

隼人塚は、大和朝廷に平定された隼人族の慰霊のために建てられたとされる石塔で、隼人慰霊の舞を奉納する場所としてはこれ以上ないほど重要な聖蹟です。

天皇家の祖である弟神・山幸彦との神争いに敗れたものの、その後は国家鎮護のため得意の呪術をもって活躍した隼人の祖・海幸彦。

その魅力を数番の舞によって語り尽くす演目となっています。

この奉納が、神社・寺院・史跡を合わせての吉福社中の奉納100箇所目となりました!

記念すべき100箇所目の奉納を、当団の代表神楽師・百合之介の故郷である鹿児島で、彼の祖神である海幸彦(隼人神)の舞を以て果たせたのはとても喜ばしい事です。

これまで、そしてこれからご縁を持ちます全ての地の安寧と繁栄を願い、吉福社中はこれからも舞い続けます!


玉敷神社兼務社例祭

7月27日、恒例の玉敷神社の兼務社地域への獅子神楽奉納を行いました。

今回は、上高柳地区の諏訪社、三島社、正能地区の諏訪神社の三社を回りました。

昔から玉敷神社への崇敬が厚かった地域とのことで、どの境内も小さいながら地元の方で大いに賑わっていました。

今回は酷暑の屋外での奉納のため、演者と参列者の熱中症対策のために楽曲をコンパクトにまとめましたが、神前に臨む想いは変わりません。全力で舞わせていただきました!

今月もご縁をくださった寺社・主催の皆様に深く感謝いたします!

吉福社中

お神楽の革新を通じて日本神話の魅力を発信する神楽団「吉福社中」のHPです。各地の神社への奉納や、イベント出演などの活動報告を行なっております。

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